弁護士ブログ

新年度

4月になってすっかり春めいた今日この頃ですが、4月は弁護士会にとっても新年度ということで、役員や各委員会の人員構成も大きく変わります。(当事務所の中村弁護士も札幌弁護士会会長を退任して4月からは北海道弁護士会連合会の理事長に就任しました。)

私たちのころは、司法修習の終了が4月の初旬だったので、新年度と弁護士業務の開始の時期がほぼ一致していたのですが、最近では、司法修習の終了が12月下旬という中途半端な時期のため、新人弁護士は弁護士経験3か月で新年度を迎えることになります。

新人弁護士は、登録の時期が年末年始にかかってしまうばかりでなく、登録して各委員会に配属されたとしても、周りは年度末に向けていろいろな業務が仕上げの時期にかかってしまっているので、それまで積み上げた議論についていけず、結局お客さん的な立場で年度末を過ごすことになってしまいます。

そんな意味では、新人弁護士にとっても、4月は本格的なスタートを切るタイミングと言えるのかもしれません。

個人的なことですが、私は今年の3月まで札幌弁護士会の司法修習委員長として、札幌に配属された52名の司法修習生のうち、2か月ごとに弁護士会で修習する各13名のお世話をする委員会の責任者だったのですが、この弁護士会の修習も11月下旬から開始されて3月末で2つのクールが終了したところで任期満了となってしまうので、何となく委員会の仕事も中途半端で終わってしまうような締まらない気持ちになっています。

それでも、司法修習委員長の業務はいろいろな意味で結構大変だったので、少しホッとしているのも事実です。

4月からは、4年前まで委員長を務めていた札幌弁護士会の業務改革推進委員長に復帰することになったのですが、弁護士会を取り巻く業務環境は年々厳しさを増しているので、その環境を少しでも改善するために何ができるのかをいろいろとシミュレーションしているところです。

また、新年度は消費税率が5%から8%に上がるということで、弁護士費用の支払いをしていただくときにも結構気を使いました。

弁護士報酬については、結果が出てから報酬をいただくため、いつ結果が出るかによって消費税額が変わったりするので、支払日にも気を使ったりしなければなりません。顧問契約に基づいて顧問料を支払っていただくときには3月中に支払ってもらっても4月分に対応する顧問料なら8%になるなど、面倒な話です。

そんなことも一通り終わって、新しい年度になった訳ですが、年度変わりの時期の消費税処理ミスがなかったかどうか、ちょっと気になっているところです。

弁護士 舛田 雅彦

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